FP協会の2級試験の合格率

FP2級の試験の合格率をきんざいについて細かく説明した次は、「FP2級の試験をFP協会で受けている人たちの合格率がどうなのか」をここで説明しましょう。
FP協会の2級試験は、3級試験よりも受験者が多いですし、今から受ける多くの人たちにとっても、知っておくべきことは少なくないはずです。
学科試験 | 実技試験 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
試験年月 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
令和2年1月 | 23,968人 | 10,032人 | 41.86% | 18,980人 | 11,884人 | 62.62% |
令和元年9月 | 20,935人 | 9,090人 | 43.42% | 17,258人 | 10,809人 | 62.63% |
令和元年5月 | 18,097人 | 7,269人 | 40.17% | 16,470人 | 10,318人 | 62.65% |
平成31年1月 | 22,076人 | 10,654人 | 48.26% | 18,499人 | 9,307人 | 50.31% |
平成30年9月 | 19,118人 | 7,545人 | 39.47% | 16,274人 | 8,222人 | 50.52% |
平成30年5月 | 17,410人 | 7,474人 | 42.93% | 14,540人 | 7,514人 | 56.68% |
FP協会で受験する場合のFP2級の合格率は、こうして数値だけ見渡すときんざいよりもなんとなく楽に見えるのではないでしょうか。
まずFP2級の学科試験についてですね、3級よりも明らかに合格率が下がっていますが、それでもきんざいと比べるとけっこう楽勝に見えないこともありません。過去10回に限っては、必ず3人に1人以上の割合で合格者が出ていますね。
実技試験ともなると、一段ときんざいと比べてFP協会の合格率の高さは増して見えますね。
3級よりは大きく下がっているのですが、合格率が過半数を超えてしまうことまであります。
3級といい2級といい、FP協会で試験を受けると合格しやすいように見えてしまうのではないでしょうか。しかしそれはちょっと軽率な思い込みですので、そうやって早合点してしまわないようにここで釘を刺させてほしいと思います。
合格率という数字に出ているように本当に合格しやすいのだったら、FP協会で2級を受ける人たちがどんどん多くなるはずです(3級と違って、FP協会によるFP2級試験は、けっこう前からやっているのですから)。
しかし、FP協会でFP2級を受ける人の数はきんざいのそれと比べると三分の一か四分の一くらいです。
ここで悟ってほしいことは、「FP協会で2級試験を受ける人たちは、FPになってどんな仕事をしたいのか決まっている、FP関係の仕事をかじったことがある、FP以外にも金融関係の勉強をしたことがある、といった形でFPについて通じている人たちが中心になっている」ということです。
きんざいの受験者よりもFP受験者のほうが実務レベルで詳しいことが多いので、合格率が自然と高めになっていると考えてください。
FPの世界とまったく無関係に生きてきた人たちにとってFP協会の2級試験は、合格率は高めでも、気軽に手を出していいものだとはいえません。勉強をはじめてからすごくFP協会の試験内容に興味を持てるようであったり、就職後にやりたいことが固まっていたりするのであれば選ぶのもいいでしょうが、ただ合格率が高そうだからというだけで選ぶのはちょっと軽率でしょう。結局、たいした理由もないのであればきんざいで受けたほうが妥当ではないかと考えられるわけです。